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title: "フランチェスカビアンキ（Francesca Bianchi Perfumes）— 感情を瓶に詰める、アムステルダムのイタリア人調香師"
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date: 2026-04-18
modified: 2026-04-18
author: "Root"
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# フランチェスカビアンキ（Francesca Bianchi Perfumes）— 感情を瓶に詰める、アムステルダムのイタリア人調香師

> 「香水は感情のシンボリック言語である。それぞれの香りの要素は、人間の文化だけでなく、愛・痛み・喜び・神秘の感覚、すなわち感情的な人生に根ざした何かを意味している。」
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> — フランチェスカ・ビアンキ

## 基本情報

**設立**　2016年
**創設者**　フランチェスカ・ビアンキ（Francesca Bianchi）
**本拠地**　オランダ・アムステルダム
**公式サイト**　(https://francescabianchiperfumes.com)

## 創設者・ブランドの成り立ち

### 香りに魅せられた少女時代

フランチェスカ・ビアンキはイタリア・トスカーナの田舎に生まれ育った。両親は衣類・革製品を扱う職人で、彼女は幼い頃から熟練した手仕事と素材へのこだわりに囲まれていた。そのような環境のなかで育まれた感性は、後の香水づくりへの姿勢に深く刻み込まれることになる。

香水への関心は、子供の頃から際立って強かった。周囲の同年代の子どもたちが香りにほとんど興味を示さないなかで、フランチェスカだけが別の世界を生きているような感覚を持っていたという。

> 「誰でもない、私だけが香水に惹きつけられていた。まるで自分だけ別の世界に生きているような、断絶感があった。」

姉とともにイヴ・サンローランの「パリ」をシェアしていた記憶は、今もフランチェスカの内に生きている。それは好きな香りだったというよりも、ふたりが深く愛した人が身につけていた香りだったから。「以来、香りが生み出す感情的な繋がりに、深く打たれてきた」と彼女は語る。14歳のときには、お小遣いを貯めてディオールの「ポワゾン（Poison）」を自分で購入。17歳の頃には、友人が一本も持っていない時代に、すでに10本のコレクションを手元に置いていた。

### フィレンツェで学んだ美術史、そして出版の世界へ

高校卒業後、フランチェスカはフィレンツェ大学に進学し、20世紀美術を専攻した美術史の学位を取得する。その後はアートブック出版業界へと転じ、フィレンツェ、ベルリン、ルクセンブルク、アムステルダムと複数のヨーロッパ都市を移り住みながら仕事を続けた。

この時期に芽生えた美術への眼差し—視覚的な構成力、象徴としての素材への理解、そして概念をひとつの作品として体現する思考—は、後に彼女が香水を「アート」として捉える哲学の礎となった。

また、学生時代の頃から錬金術（Alchemy）にも傾倒していたという。香水づくりとの繋がりに気づいたのは後になってからだったが、「材料を混ぜ合わせることで、まったく新しい存在を生み出す変容の技術」という本質において、両者は深く重なり合っていた。

### 転機——本、精油、そしてひとりの調香師との出会い

28歳前後、フランチェスカは香水を「作る側」への興味を真剣に抱き始める。その最初のきっかけは、友人から贈られた天然香水に関する一冊の本と、数本のエッセンシャルオイル（精油）だった。

> 「独学の道を選んだと言えば聞こえはいいが、振り返ってみれば途方もない道に踏み出したと気づく。無知の広大さに、今でも頭が下がる。」

調香の知識は、技術書や専門書を読み漁ることで積み重ねた。独学に伴う困難を補ってくれたのは、友人調香師のロベルト・ダリオ（Roberto Dario）やジョバンニ・サンマルコ（Giovanni Sammarco）の助言だった。なかでも大きな転機となったのが、フィレンツェを代表する独立系調香師ロレンツォ・ヴィッロレージ（Lorenzo Villoresi）との出会いである。存在論的な迷いの時期に受けた彼の励ましが、フランチェスカに「調香師になること」を夢物語ではなく現実の目標として捉えなおさせた。

> 「彼が覚えているかどうかはわからないけれど、あのとき頂いた言葉には、ずっと感謝しています。」

### マラケシュ、そしてアムステルダムへ

さらに、モロッコのマラケシュへの旅もフランチェスカの香りの探求に深い刻印を残した。原材料を観光ルートとは異なる場所で探し求め、その都市特有の芳香に触れながら、「計画をたて、実際に腰を据えて取り組む」という決意が固まっていったという。

オランダ・アムステルダムへの定住が、ブランド設立の最後のピースだった。フランチェスカはこの都市のリベラルな文化、性やジェンダーに対するオープンな姿勢が、自身の感覚的な探求を後押ししてくれたと述べている。アムステルダムの屋根裏の小さなアトリエで、フランチェスカ・ビアンキ・パフュームズは産声を上げた。

### 2016年——3作品の同時デビュー

2016年、フランチェスカは一作品ではなく、三作品を同時にリリースするという大胆な選択をした。

> 「一作品ではなく三作品を出すという判断は、今思えば無謀でした。でも、うまくいった。」

三つの作品——「エンジェルズ・ダスト（Angel’s Dust）」「セックス・アンド・ザ・シー（Sex and the Sea）」「ザ・ダーク・サイド（The Dark Side）」——はそれぞれ、フランチェスカが何年もかけて構想してきた方向性の結晶だった。デビュー直後、イタリアの有力香水プラットフォーム「アジューミ（Adjiumi）」は、「ザ・ダーク・サイド」を「ベスト・ニッシュ・パフューム（国際）2016」に、フランチェスカ本人を「ベスト・パフューマー2016」に選出した。

これをきっかけに著名な香水批評家ルカ・トゥリン（Luca Turin）が「エンジェルズ・ダスト」に4つ星を与え、国際的な注目が一気に集まった。

## ブランドのこだわり

### 「エクストレ・ドゥ・パルファン」への専心

フランチェスカ・ビアンキの全作品は、エクストレ・ドゥ・パルファン（Extrait de Parfum）という最高濃度の香水形態で展開されている（濃度は約25%）。この選択は単なるポリシーではなく、哲学的な立場から来るものだ。高い濃度は、肌の上で香りが何時間も、時には24時間以上にわたって変容しながら展開することを可能にする。

> 「香水の製造は、概念を表現し、アイデアを構想し、心の状態を呼び起こしたいという欲求から生まれる知的なプロセスである。」

ひとつの香水が完成するまでに6ヶ月から4年以上の時間を要することもある。それでもフランチェスカは急がない。構想から調合のすべての段階を自らが主導し、完成した処方はフランス・グラース（Grasse）の家族経営の原料会社へ送られる。そこでコンパウンド（調合原液）が作られ、イタリア・ミラノのアルティザン（artisan＝職人的な）製造会社でアルコールへの溶解、フィルタリング、ボトリング、パッケージングが行われる。

### 「ビアンキDNA」——オリスとアニマリック

熱烈なファンの間で「ビアンキDNA」と呼ばれる、フランチェスカ作品に一貫して流れる香りの個性がある。その中心にあるのはオリス（Orris）——アヤメの根から採れるバター状のパウダリーな素材——と、動物的な温かみを放つアニマリックノートである。

> 「私は何よりも、人間であることの力に着想を得る。人々の内なる生命に繋がりたい、感情を呼び起こしたい、自分自身の体の中に安らぎを感じさせたい——そういう欲求が私を動かしている。」

天然素材と合成素材の両方を使い分けるが、その判断に「どちらが上か」というイデオロギーはない。目的に合った素材が「正しい素材」であるという考え方だ。シベット、カストレウム、ムスクなど動物性素材の名前を冠した香りの多くに、現在は動物への配慮から合成代替品を採用している。

### ボトルとパッケージ——美学は「液体の中」に

フランチェスカのボトルは、意図的にミニマリストなデザインを採用している。シンプルなラベル、重いガラス瓶、余計な装飾はない。基本サイズは30ml、50ml、100mlで展開されるが、特に30mlが象徴的な存在感を持つ。エクストレ濃度のため、30mlは一般的な100mlデザイナーズボトルと同等の使用量に相当するという発想だ。

パッケージにはFSC認証紙とノントキシックインクを使用し、セロファンを廃止。外箱は捨てずに小物入れとして再利用できるよう設計されている。エシックスへのこだわりは原材料サプライヤーの選定にも及び、責任ある企業行動を実践するサプライヤーのみと取引している。

## 香水ラインナップ

### メインライン——フランチェスカ・ビアンキの世界観

現在のラインナップは20作品以上に及ぶ。そのすべてがエクストレ・ドゥ・パルファンである点が、他の多くのニッシュ（niche＝独立系高級）ブランドとの最大の違いだ。

**オリジナル三部作（2016年）**は、ブランドの根幹をなす。

- **エンジェルズ・ダスト（Angel’s Dust）**　往時のブドワール（化粧室）を想起させるパウダリーで官能的な作品。ミモザ、アイリス、ローズ、ムスク、サンダルウッドなどで構成。批評家ルカ・トリンが4つ星を与え、ゲルラン（Guerlain）の伝説的な名作への「オマージュのような」と評した。

> 「エンジェルズ・ダストを作るとき、私は純粋で軽やかな女らしさの中に、誘惑的で大胆で腐敗したものを求めていた。ヴィンテージなひねりは意図的ではなく、私が描いた『過去の女性性』の必然的な結果だった。」

- **セックス・アンド・ザ・シー（Sex and the Sea）**　海辺で感じる皮膚の香り——日焼け止め、塩、汗——を出発点に生まれた作品。ミルキーなトロピカルな甘さの中に、官能的な動物的ノートが潜む。

- **ザ・ダーク・サイド（The Dark Side）**　モロッコ・マラケシュの街並みとスークの豊かな芳香への挑戦。ハニー、インセンス、オリス、バイオレットなどが重なり合う濃密なレジン（樹脂）系の傑作。2016年度Adjiuimiアワードのベスト・ニッシュ・パフューム（国際）受賞作。

**その後の注目作**としては、以下が挙げられる。

- **アンダー・マイ・スキン（Under My Skin）**　2017年のピッティ・フラグランツェ（Pitti Fragranze）で初公開。恋人の肌の香りを模したといわれる究極の「スキン・セント（皮膚の香り）」。

- **タイガー・タイガー（Tyger Tyger）**　ウィリアム・ブレイク（William Blake）の詩から着想。チューベローズ、ハニー、レザー、オークモスで構成された暗くセクシュアルな傑作。

- **リュクス・カルム・ヴォリュプテ（Luxe Calme Volupte）**　ボードレール（Baudelaire）の詩に着想を得たグリーンで熱帯的な香り。ガルバナム（Galbanum）と熱帯の果物、そしてビアンキ的なバルサミックな余韻。

- **エンカウンターズ（Encounters）**　東洋（ウード）と西洋（アイリス）の出会いをテーマとした作品。興味深いことに、フランチェスカは出版業界時代に「エンカウンターズ」という名の出版社を設立したいと考えていたという。

- **スティッキー・フィンガーズ（Sticky Fingers）**　ローリング・ストーンズ（Rolling Stones）へのオマージュ。パチョリ、タバコ、レザー、ヘリオトロープで描かれる1970年代のデカダンス。

- **ザ・マリナーズ・ライム（The Mariner’s Rhyme, 2024年）**　マリン系（海系）の香りをビアンキ流に再解釈。オゾン、アイリス、オークモスで描く「嵐の海」。

- **ヴォランチュアス・ウード（Voluptuous Oud, 2024年）**　プラム、カラメル、レザーとウードを組み合わせた成熟した甘さの新境地。

### ヘドニック（Hedonik）——レザーの世界へ

2021年、フランチェスカは「最もワイルドな香水プロジェクトを実現するため」に、別ブランドのヘドニック（Hedonik）を立ち上げた。レザーを中心テーマに据え、ソフィスティケーションとプレイフルさを同時に追求するラインである。

フランチェスカの出身地・フィレンツェはファッションと革製品の職人の街でもあり、幼少期から職人仕事と革素材に親しんできた背景が、このブランドの着想に影響していると思われる。現在のラインナップは「ディヴァイン・パーヴァーション（Divine Perversion）」「エクスキジット・アフェア（Exquisite Affair）」「オブセッシヴ・デヴォーション（Obsessive Devotion）」の3作品。

## ちなみに…

- **「感情の流れ」と呼ぶ香水**　フランチェスカはよく自分の作品を「流動する感情（liquid emotions）」と表現する。この言葉はそのままブランドのタグラインにもなっている。

- **自分がもし香水素材なら**　あるインタビューで「自分が香水素材なら何か？」と問われたフランチェスカは即座に「アイリス・バター（iris butter）」と答えた。多面的で、バイオレット・グリーン・アース・パウダリーのニュアンスを持ち、画家マーク・ロスコ（Mark Rothko）の絵のような不透明で惹きつけられる深みがある——と理由を語っている。

- **アルコールに漬かる処方と、長い沈黙の時間**　フランチェスカが公式サイトで綴っているように、処方を完成させる作業には「隠者のような生活」が必要だという。一滴を加えるたびに息をのむ、錬金術師が変容を見届けるような瞬間——それがフランチェスカにとって香水を生み出す「聖なる儀式」なのだという。

- **インフルエンサーへのポリシー**　フランチェスカは有償コラボレーションを一切行わないことで知られる。サンプルを送るとしても、「気が向かなければレビューしなくていい、とくに自分のオーディエンスに合わないと思うなら尚更」という一文を添えるという。誠実なレビューこそが最良のコミュニケーションだという信念からだ。

参考文献

1. Francesca Bianchi公式サイト “My Way” ページ – https://francescabianchiperfumes.com/my-way/
2. Annindriyaインタビュー「Francesca Bianchi on the art and emotion behind perfume」(2025年4月) – https://annindriya.com/blogs/interviews/interview-francesca-bianchi-part-1
3. pinkTERVIEW インタビュー with Francesca Bianchi（Enrica Scielzo、2020年9月）– https://enricascielzo.com/en/2020/09/pinkterview-interview-with-francesca-bianchi.html
4. Perfume Lounge「Spotlight on Francesca Bianchi」– https://www.perfumelounge.eu/scent-stories/spotlight-on-francesca-bianchi
5. CaFleureBon「Francesca Bianchi Parfums Angel’s Dust」（2017年2月） – https://thefragrantwanderer.wordpress.com/2017/03/09/francesca-bianchi-parfums-angels-dust/（転載先）
6. Sniph「Francesca Bianchi – Perfume as art」（2025年2月） – https://www.sniph.co.uk/editorial/francesca-bianchi-perfume-as-art/
7. YouTube – The Perfume Guy「Francesca Bianchi @ Pitti Fragranze 2017」– https://www.youtube.com/watch?v=BB2xk92rxf8
8. Francesca Bianchi公式サイト “Sustainability & Ethics” ページ – https://francescabianchiperfumes.com/sustainability-ethics/
9. Perfume Lounge “The Dark Side by Francesca Bianchi”（Adjiuimiアワード記載） – https://www.perfumelounge.eu/products/francesca-bianchi-the-dark-side
10. Fragrantica YouTube「Francesca Bianchi introduces her new brand Hedonik」（2021年9月）– https://www.youtube.com/watch?v=KHbeI0j7DCU
11. Doing Business in NL「The Art of Perfumery: Francesca Bianchi’s Inspirational Journey」（2023年9月）– https://www.doingbusinessin.nl/francesca-bianchi/
12. Le Secret du Marais「Francesca Bianchi」（自己紹介文引用） – https://www.lesecretdumarais.com/en/francesca-bianchi
