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title: "香り付きの化粧品で、人柄の印象まで変わる？"
description: "香り付き化粧品を使った体臭は、より快くé­ 力的に評価されました。性格の印象と本人の自己評定の対応には、どんな違いがあったのでしょうか。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/fragranced-cosmetics-body-odor-personality/
date: 2026-10-13
modified: 2026-10-13
author: "Root"
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categories: ["香りの科学"]
tags: ["言葉・色・人の印象"]
type: post
lang: ja
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# 香り付きの化粧品で、人柄の印象まで変わる？

香り付きの化粧品を使うと、においの快さだけでなく、その人の性格の印象も変わるのでしょうか。2016年の研究では、普段どおりに化粧品を使って集めた体臭は、使わずに集めた体臭より快く、魅力的に評価されました。一方、においから推測された一部の性格評定は、本人の自己評定からやや離れる結果でした。

この研究が比べたのは、本人が自分をどう捉えているかと、においだけを嗅いだ他人がどんな人だと想像するかです。香りによる印象づくりを、単純な「よい人に見えるか」より詳しく調べています。

## 113人から、化粧品を使う日と使わない日の試料を集めた

においの提供者は113人で、女性58人、男性55人でした。脇に綿のパッドを付けて12時間過ごし、2つの条件で採取しました。最初は無香料の石けんを使い、香り付き化粧品を避ける条件。次は普段どおりの香り付き化粧品を使ってよい条件です。強いにおいの食事や飲酒などは避けるよう指示されました。

使う製品の種類や量は自由でした。香水、デオドラント、制汗剤などを含む、日常の使い方に近づけた設計です。その分、特定の香料や、香料以外の成分の作用は切り分けていません。

提供者は、簡潔な性格質問紙と支配性に関する項目に回答しました。ここでいう神経症傾向は不安や動揺のしやすさに関する性格尺度で、病気の診断ではありません。支配性も、他人との関係で主導する傾向を表す質問紙の指標です。

評価者は女性の学生です。原著には抄録で67人、方法で68人と人数の記載差があります。各評価者は6人の提供者について、化粧品あり・なしの合計12試料を嗅ぎ、においから想像した性格を本人と同じ尺度で評価しました。その後、においの強さ、魅力、快さも評定しています。

## 快さと魅力は上がったが、性格の平均評定は一律には変わらない

化粧品を使った条件は、使わない条件より、においの快さと魅力が有意に高くなりました。強度の条件差は明確ではありませんでした。

性格の平均評定では、協調性、支配性、神経症傾向、外向性のいずれも、化粧品使用による全体的な有意差はありませんでした。ただし外向性では、提供者の性別による違いがあり、女性の試料に限ると、化粧品を使った方が外向的だと評価されました。

つまり、においを快く感じるようになったからといって、性格のすべてが望ましい方向へ動いたわけではありません。どの特徴を評価するかによって、結果が異なりました。

## 本人の自己評定との「ずれ」は、一部の特徴で大きくなった

研究者は、においからの推測と本人の自己評定の一致を、二つの方法で調べました。一つ目は、得点がどれだけ離れているかです。たとえば本人が5、嗅いだ人が7と答えれば、ずれは2点となります。

このずれは、支配性と神経症傾向で、化粧品使用条件の方が有意に大きくなりました。協調性と外向性では、条件間の明確な差はありませんでした。性格の平均評定が変わらなくても、個々の人の自己評定との対応は変わりうることを示す結果です。

ただし、一致の基準は本人の自己申告です。においから客観的な「本当の性格」を診断できるかを調べたものではなく、自己像と他人の印象の近さを測っています。

## 順位の対応を見ると、もう少し慎重な読み方になる

二つ目の方法は、自己評定が高い人ほど、においからの評定も高くなるかという順位相関です。化粧品なしでは、神経症傾向が0.20、支配性が0.34で、いずれも小さいながら有意な正の関連がありました。使用条件ではそれぞれ0.15と0.21となり、支配性だけで有意な関連が残りました。

ここで注意したいのは、二つの条件の相関係数そのものを比べると、差は有意ではなかった点です。一方で有意、他方で非有意になったことだけから、「相関が確実に弱まった」とは結論できません。

著者らは、化粧品によって神経症傾向に関する手掛かりが変わり、支配性の手掛かりは残る可能性を強調しています。結果をまとめるなら、支配性と神経症傾向では自己評定からの得点のずれが増えた一方、順位相関の低下については明確な条件差を確認できなかった、という二段階の説明が正確です。

## 印象が変わる仕組みには、複数の可能性がある

著者らは、人が自分を好ましく見せるために香りを選ぶ可能性や、においの快さから性格を連想する可能性を考察しました。ただし、意図的に性格の印象を変えるよう指示した実験ではありません。

評定方法も事前に検討しています。別の56人を二群に分け、ひとつのにおいの性格項目を続けて評価する方法と、項目を分けて全試料を評価する方法を比較しました。項目同士の相関に明確な違いがなかったため、本試験では続けて評価する方法を採用しています。これは手順の確認ですが、一つの印象がほかの評価へ波及する「ハロー効果」が完全にないと証明したわけではありません。

また、本試験は化粧品なしから使用条件への固定順で、評価者は女性のみでした。短い性格質問紙の測定精度、においから想像する男女の固定観念、製品の種類や量の違いも影響しえます。好みの香水で特定の性格を演出できる、という実用的な処方を得た段階ではありません。

## まとめ

普段どおりに香り付き化粧品を使った体臭は、使わない条件より快く、魅力的に評価されました。性格の平均評定は全体では明確に変わらず、女性提供者の外向性だけが使用条件で高くなりました。

一方、支配性と神経症傾向では、においからの評定と本人の自己評定のずれが大きくなりました。順位相関の条件差は明確ではありません。香りは心地よさを変えるだけでなく、その人について想像する印象と自己像の対応にも関わりうる。その複雑さを示した研究です。

研究にはポーランドの科学・高等教育省、National Science Centre、著者へのCzech Science Foundationの支援が記載されています。著者らは利益相反がないと申告しています。

**参考文献**

Sorokowska A, Sorokowski P, Havlíček J. Body Odor Based Personality Judgments: The Effect of Fragranced Cosmetics. *Frontiers in Psychology*. 2016;7:530. [doi:10.3389/fpsyg.2016.00530](https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2016.00530/full)
