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title: "香りに合う箱の色なら、その香水を買いたくなる？"
description: "香りに合う箱の色なら、その香水を買いたくなるのでしょうか。市販香水と実験用の箱を使った研究から、相性の評価と購å ¥意向の違い、åŒ è£ が香りへの期å¾ を作る役割を考えます。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/fragrance-packaging-color-purchase-intention/
date: 2026-10-11
modified: 2026-10-12
author: "Root"
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categories: ["香りの科学"]
tags: ["言葉・色・人の印象"]
type: post
lang: ja
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# 香りに合う箱の色なら、その香水を買いたくなる？

香水の箱を見て、「この色は、たしかにこの香りに合う」と感じたことはあるでしょうか。では、その組み合わせがしっくりくるほど、その香水を買いたくなるのでしょうか。似ているようで、これは別々の問いです。

2015年、Hendrik N. J. SchiffersteinとBryan F. Howellは、市販の香水と実験用の箱を組み合わせ、この二つを順に調べました。香りによって合う箱の色は違うと評価されましたが、色が合う組み合わせほど購入意向が高まるという結果は得られませんでした。そこで見えてきたのは、「合っている」「好き」「買いたい」を分けて考える大切さです。

## まず確かめたのは、香りに合う箱を作れるか

香りの印象を色で伝えられれば、まだ試香していない人にも、中身を想像する手掛かりを渡せます。さらに、目と鼻から受け取る印象が揃えば、商品全体の魅力も増すかもしれません。著者らは、その可能性を実際の香水の包装で検証しようとしました。

使ったのは、Kouros、DKNY、Paris、Miss Dior originalのオードトワレと、Wishのオードパルファムです。香りは試香紙につけ、容器から嗅いでもらいました。店頭のボトルや元の商品箱を、そのまま見せたわけではありません。

箱は研究用に制作しました。形や模様の配置、ブランドを特定できない共通の表記は揃え、使う色を変えています。一つの箱には3色を配し、先行研究で得られた香りと色の相性の評価を参考に、デザイナーが色の組み合わせを選びました。「香りに合う色」を単独で見せる場合と、複数の色を使った箱として見せる場合で、判断がつながるかを確かめるためです。

## 色の相性には違いがあった。ただし、すべての香水で同じではない

実験1Aにはオランダの女性66人、実験1Bには米国の女性80人が参加しました。いずれも大学の学生や職員から募っています。それぞれ5種類の香水と5種類の箱を組み合わせ、香りと箱がどのくらい合うかを評価してもらいました。

結果には、香水ごとの違いが現れました。例えば米国の実験では、Kourosは緑系や青系の箱との相性が高く評価され、WishやParisは赤系の箱との相性が高く評価されました。一方、Miss Diorでは、どちらの実験でも箱による有意な違いが認められませんでした。オランダで見られたDKNYの箱色による違いも、米国では有意ではありませんでした。

箱全体が香りに合うという評価は、主に、最も広い面積を占める色と香りの相性から説明できました。ただし、主色は面積だけでなく相性の評価も高く、補助色も調和するように選ばれています。どんな配色でも主色だけが重要だとまでは言えません。

つまり、香りと箱色の対応はある程度共有されていても、香水ごとに一つの正解色が決まるわけではありません。著者らは、両国で大きく重なる傾向を踏まえ、次に「合う組み合わせは、買いたさにつながるか」を調べました。

## 同じ香水を、合う色と合いにくい色の箱で比べる

購入意向を調べる実験2には、米国の女性109人が参加しました。使った香水はKouros、DKNY、Wishの3種類、箱は緑系、黄系、赤系の3種類です。前の実験をもとに、Kourosと緑、DKNYと黄、Wishと赤を、相性のよい組み合わせと位置づけました。

可能な組み合わせは全部で9通りですが、全員が9通りを評価したのではありません。一人が評価したのは3組で、同じ人に同じ香水や箱が繰り返し出ないように組み合わせを割り当てました。参加者は、香りの好み、箱の好み、両者の相性に加え、自分用、男性の友人・親族用、女性の友人・親族用として、どのくらい買いたいかを答えています。

ここでも、香水と箱の組み合わせによって相性の評価は変わりました。しかし、相性のよい組み合わせだから購入意向も上がるという効果は、三つの購入目的のいずれでも有意ではありませんでした。「合うと感じる」ことは確かめられても、それがそのまま「買いたい」に結びつくとは確認できなかったのです。

購入意向と関連していたのは、主に香りそのものへの好みでした。自分用と男性への贈答用では、箱への好みも、それより小さいながら関連していました。ここで大切なのは、箱を好きであることと、その箱が香りに合うと思うことは、同じ評価ではないという点です。

## 贈る相手が変わると、自分の好みだけでは説明しにくい

女性への贈答用では、参加者自身の好みと購入意向の関係が弱く、購入意向自体も低めでした。この結果を理解するため、著者らは対象集団の女性12人に、香水を買うときの考え方を面接で尋ねました。

そこには、香水をその人らしさと結びついた私的なものとして捉える考え方や、自分と相手の好みを区別して選ぶ考え方が現れました。男性への贈り物では、自分も一緒に過ごすときに嗅ぐため、自分の好きな香りを選びたいという説明もありました。

この面接は、実験で見つかった差を考えるための補足です。12人の語りから、女性一般の贈り物の選び方が決まるわけではありません。それでも、贈答の購入意向を読むときには、箱と香りの相性だけでなく、誰に贈るのか、その人にとって香水がどんなものなのかも関わるという視点を与えています。

## 「色合わせは不要」と著者らが結論しなかった理由

著者らは、購入意向への効果が見つからなかったことから、包装の色の適切さは重要ではないと判断するのは早計だとしています。店頭で最初に目に入る箱やボトルは、どんな香りの商品なのかという期待を作り、求める香りに出会う入口にもなるからです。色だけでなく、形なども含めて一貫した印象を伝えることには、役割がありうると考えています。

また、今回は実際に嗅いだ香りの好みを尋ねる実験でした。著者らは、香り自体への注意が強まった可能性を挙げています。商品全体を眺めながら選ぶ場面でも、同じ重みづけになると確認されたわけではありません。こうした説明は著者の解釈であり、この実験が店頭での働きを直接証明したものではありません。

結果の確かさにも、押さえておきたい点があります。実験2の解析では、一人が答えた3組分の回答を、別々の人の回答であるかのように扱っています。同じ人の回答同士が似る可能性を十分に取り込んでいないため、統計的な判断には注意が必要です。また、測ったのは実際の購入ではなく購入意向で、参加者は大学関係者の女性、箱は研究用のものです。有意な効果が見つからなかったことを、色合わせの効果がどんな場面でもゼロだという意味にはできません。

## まとめ

この研究は、香りに合う箱色を選ぶことと、その香水を買いたくさせることを、二段階に分けて調べました。相性の違いは評価に現れた一方、それに伴う購入意向の上昇は確認されず、香りや箱それぞれへの好みが関連していました。

ここから読み取れるのは、包装を考えるときにも、何を達成したいのかを分けて確かめる必要があるということです。中身を想像しやすくする、箱そのものを魅力的にする、試香した人に選んでもらう。それぞれの問いに、同じ色合わせが同じ答えを出すとは限りません。「香りに合う」と感じられることは、購入までの道筋を理解するための一つの手掛かりなのです。

## 参考文献

著者：Hendrik N. J. Schifferstein, Bryan F. Howell
論文名：Using color–odor correspondences for fragrance packaging design
掲載誌：Food Quality and Preference 46, 17–25（2015年）
DOI：[10.1016/j.foodqual.2015.06.012](https://doi.org/10.1016/j.foodqual.2015.06.012)
原著全文：[ResearchGateの著者公開全文](https://www.researchgate.net/publication/281959833_Using_color-odor_correspondences_for_fragrance_packaging_design)
権利表記：© 2015 Elsevier Ltd. All rights reserved. 著者公開版にCreative Commonsの表示はありません。
