---
title: "DI SER（ディセル）── 北海道から世界へ、見えるものと見えないものとをつなぐ香り"
description: "「香水とは、誰もが日常の中で手軽に身につけられる、芸術であり医薬である」 ── 篠原康幸（Yasuyuki Shinohara）、DI SER調香師 基本情報..."
url: https://lechercheurdeparfum.com/di-ser/
date: 2026-04-18
modified: 2026-04-18
author: "Root"
image: https://i0.wp.com/lechercheurdeparfum.com/wp-content/uploads/2026/04/diser.webp?fit=1200%2C800&ssl=1
categories: ["ブランド創業者"]
type: post
lang: ja
---

# DI SER（ディセル）── 北海道から世界へ、見えるものと見えないものとをつなぐ香り

> 「香水とは、誰もが日常の中で手軽に身につけられる、芸術であり医薬である」
>
>
>
> ── 篠原康幸（Yasuyuki Shinohara）、DI SER調香師

## 基本情報

**設立**：1999年（香水製造開始）、「DI SER」の名で世界への発信を開始したのは2011年

**創設者**：篠原康幸（Yasuyuki Shinohara）、薬剤師・調香師

**運営法人**：有限会社エッセンチア（Essentia Co., Ltd.）

**所在地**：北海道 札幌市

**公式サイト**：(https://www.diser-parfum.com)

## 創設者・ブランドの成り立ち

### 篠原康幸という人物

ディセルを語るには、まず創設者・篠原康幸という人物の存在を理解する必要がある。千葉県出身の薬剤師であり調香師でもある篠原は、1999年に有限会社エッセンチアと研究機関「ルース研究所（Luz Research）」を共同で設立した。「ルース（Luz）」はスペイン語で「光」を意味し、「水・光・香・音」というテーマが創業当初から事業の軸になっていた。

公式サイトや取扱店の紹介文には、彼が「日本でも指折りの科学者のひとり」であるとともに、自ら農場で植物を育てる「ファーマー（農家）」でもあると記されている。この科学者と農家という二つの顔こそが、ディセルというブランドの核心を成している。

篠原の調香スタイルは独自だ。彼は香水を創り始める際、納期も価格も名前も最初には決めない。「純白のキャンバスにインスピレーションが来るのをただ待ち、そのまま創り始める」というのが彼の言葉である。そのインスピレーションの源になるのは、北海道の自然の中を歩くことや、地元の温泉に浸かることだという。こうした姿勢は、現代の香水業界における「スケジュール主導の製品開発」とは対極にある。

### 1999年──札幌の小さな工房から始まった実験

1999年頃、篠原は北海道・札幌で香水の製造を開始した。当初は札幌の店舗のみで販売する、ごく小規模な取り組みだったという。しかし彼がこの時期に並行して築いていたのは、単なる香水製造の工房ではなかった。会社は早い段階から、薬学・植物コスメの製造部門、植物成分の研究開発部門、そして植物を実際に育てる農業部門という3つの柱を持つ構造として設計された。

このことは、篠原が最初から「香水」だけを作るつもりではなかったことを示唆している。彼にとって香水とは、植物科学と薬学と農業が交わる場所に自然と生まれてくるものだったのかもしれない。取材に答えた言葉を借りれば、「製品を作る過程で、原料の質と抽出方法の重要性を認識し、農業を始めることにした」ということだ。

公式サイトには、篠原がイランのカーシャン地方（ダマスク・ローズの産地）を訪問し、現地の農家の早朝4時からのバラの収穫作業を直接見学したこと、また南フランスのグラース（香水の聖地）でGIP（グラース・インスティチュート・パフュームリー）のスクールに参加したことが、彼自身の筆によるエッセイとして記されている。こうした一次情報への執着は、彼の科学者としての気質をよく表している。

### 2011年──震災が促した世界への転換

長らく札幌の地域限定ブランドだったこの香水が転機を迎えたのは、2011年の東日本大震災だった。この出来事を機に、篠原は香水に「DI SER（ディセル）」という名前を与え、世界に向けて発信を始めることを決意する。

なお、「ディセル（DI SER）」というブランド名には「見えるものと見えないものとをつなぐ」という意味が込められている。香りはまさに目に見えない存在でありながら、記憶や感情、さらには科学と霊性をつなぐ橋としての役割を持つ──そうした篠原の世界観が、名前そのものに刻み込まれている。

その後のディセルの歩みは着実なものだった。2012年にはニューヨークの香水展示会「Elements Showcase」に初参加。2016年にはフィレンツェの「Pitti Fragranze」、2017年にはパリの「TRANOÏ Parfum」に参加し、同年スイス・チューリッヒの「ONODA」での販売が始まった。2018年にはロサンゼルスの「Lucky Scent Inc.」での取扱いが開始され、2019年にはスウェーデンの「Gents AB」とも契約。世界の主要な独立系香水店での取り扱いが広がっていった。

### 認められた実績

国際的な評価も次第に積み重なっていった。2019年には、ディセルの香水が「京都賞」（日本最高峰の国際賞として知られる）のセレモニー会場の香りとして選定された。

2020年には、「ケマン（Keman）」がアメリカの非営利団体が主催する「Art and Olfaction Awards 2020」のアーチザン部門ファイナリストに選ばれた。このケマンは、篠原がアメリカの社会疫学者兼調香師であるラジェシュ・バルクリシュナン（Rajesh Balkrishnan）と初めて共同制作した香水であり、「納期・数量・価格を先に決め、それに応えるように創るという、自分がかつて試みたことのない方法を学んだ」と篠原本人が語っている。

2021年には、「花まつり（Hanamatsuri）」がスペイン・バルセロナで開催された「BOW（バルセロナ・オルファクション・ウィーク）国際香水コンテスト2021」において、世界27カ国112作品の中から最優秀作品賞を受賞した。受賞に際して篠原は「この分野で日本人として初めてこのような賞を受賞するのかもしれない。日本と私自身にとって、これは大きな励みになる」と述べている。

## ブランドのこだわり

### 「スロー・フード」を香水に── 自然循環農業という土台

ディセルが最も根本に置くのは、「素材は自分たちで育てる」という姿勢だ。彼らは北海道・札幌市内の自社の森と畑で、300種類以上の薬草や植物を栽培している。肥料も農薬も使わない完全な自然農法であり、植物から精油を抽出した後の残渣はすべて土に戻し、翌年の土壌を豊かにする「自然循環農業」が実践されている。

この農法は、ただ「オーガニック」という売り文句のためにあるのではない。篠原は、地域の人々に雇用を生み出し、森と畑を維持・管理することで、地域社会が自立して豊かになるための事業モデルとして設計していると語っている。香水はその延長線上に生まれてくる。

使用する原料は北海道・日本産のものが中心だが、日本では育たない香木やスパイス類は世界各地から厳選して調達する。イランのカーシャン産ダマスク・ローズや最高品質の沈香（じんこう）などがその代表例だ。

### 「プラントセルウォーター」── 独自の抽出技術

ディセルの科学者としての側面が最も色濃く現れるのが、抽出技術への探求である。彼らが独自に開発した製法の中でもとりわけ注目されるのが、「植物細胞水（Plant Cell Water）」と呼ばれる技術だ。これは水を一切加えずに低温真空状態で植物を蒸留し、植物の細胞内の水分と香り成分をそのまま取り出す方法である。水を加えないことで酸化が抑えられ、より純粋な素材が得られるという。

さらに、収穫した植物は自社農場内に建てた研究室で即座に蒸留処理される。収穫から抽出までのタイムラグを最小化することが、香りの品質を守る上で不可欠だという考え方からだ。

### 15年かけて挑んだ伝説の素材──伽羅（キャラ）

ディセルの技術力を語る上で欠かせないのが、「伽羅（きゃら）」の香水化という偉業だ。

香道（こうどう）── 日本の伝統的な香りの芸術 ── において、沈香は産地と香りによって「六国五味（ろっこくごみ）」に分類される。そのうち最高品質とされるのが伽羅であり、現在では1グラムあたり500ドルとも言われるほど希少で、その希少性と抽出の困難さから、香水の原料として使用することは業界内でも「ほぼ不可能」とみなされてきた。

ディセルはこの伽羅をオイルとして香水に使用可能な形で抽出する技術を開発するために、実に15年の歳月を費やした。伽羅が日本の文化の中に存在してきた1,400年の歴史の中で、ついぞ香水に使われることがなかったこの素材を、はじめて香水として形にしたのがディセルだ。

### ボトルとパッケージ──引き算の美学

ディセルの香水はすべて、シンプルな正方形のガラスボトルに詰められている。ロゴは入っていない。キャップは天然の木材を使用している。

装飾を徹底的に排した佇まいは、日本の美意識における「余白」や「引き算」の概念と呼応するようだ。パッケージには日本最軽量の木材とされる「桐（きり）」の木箱が用いられており、防湿・防熱性の高い桐箱は古来より着物や楽器など大切な物の保管に使われてきた伝統素材である。

また、ディセルのすべての香水はユニセックスであり、33mlのサイズで販売されている（1mlサンプルも用意されている）。

### 香道に根ざした哲学

ディセルの精神的な支柱となっているのが「香道（こうどう）」の思想だ。香道では香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く（聞香）」と表現する。これは香りを通じて「自分の心の声を聞く」という意味を持つ。

ブランドのシンボルは、仏教において悟りの象徴とされる「蓮の花」。泥水の中からこそ美しく咲く蓮は、それぞれの人生の象徴でもある。見えない香りを通じて現世とその向こうの世界を調和でつなぐ、というのがディセルの世界観だ。

## 香水ラインナップ

ディセルの香水は現在16種類が展開されており（パルファン・オードパルファンの別を含む）、すべてユニセックス。作品は発表年順に積み重なっており、明確なコレクションの区分はないが、大まかに以下のような流れで捉えることができる。

### 初期作品群──素材と日本の伝統への探求（2000年代〜2010年代）

**ツキ（Tsuki）**は2000年に発表されたディセル最初の香水で、ゼラニウム、グレープフルーツ、コリアンダー、フェンネル、ジュニパーによる、薬草感のある透明なハーバル・フレグランスだ。

**キャラ（Kyara）**は、ディセルが15年をかけて抽出技術を完成させた最高品質の伽羅（沈香）を主軸に、ローズオイル、パチュリ、シダーウッド、サンダルウッドを組み合わせた作品。33mlで1,000ドルを超える価格は、原料の極端な希少性と抽出工程の複雑さを反映している。香水評論の世界では「カルト的な傑作」として位置づけられている。

**ハスノイト（Hasunoito）**もまた伽羅を用いた作品で、ローズ・ジャスミン・ボロニア・ロータスといった花の香りと組み合わされた。

### コラボレーション作品──ケマン（Keman）

2019年に発表された**ケマン（Keman）**は、篠原が唯一経験した「条件先行型」の共同制作の産物だ。コラボレーターは、アメリカ・バージニア大学の社会疫学者兼調香師ラジェシュ・バルクリシュナン。仏教寺院への花の供物「華鬘（けまん）」にちなんで名付けられたこの香水は、柚子・紫蘇・ローズ・ジャスミン・ブルータンジー・桜・沈香・サイプレスで構成される。初回限定販売分は即完売し、2020年のArt and Olfaction Awardsアーチザン部門のファイナリストにも選ばれた。

### 受賞作品──花まつり（Hanamatsuri）

2021年に発表された**花まつり（Hanamatsuri）**は、お釈迦さまの誕生日（4月8日）を祝う花まつりをテーマに、桜・木蓮・すみれを用いて創られた作品。バルセロナ・オルファクション・ウィーク2021で最優秀作品賞を受賞した。

### 自然・季節・日本美をテーマにした近年の作品群

近年のリリースは、日本の自然景観や古典美をテーマにした作品が続いている。

- **ハナノオト（Hana no Oto）**（2022年）：「音を聞くように香りを聞く」という香道の概念をタイトルに込めた作品。ハマナスをはじめとする複数のバラと香木による構成

- **十六夜（Izayoi）**（2023年）：日本古来の美を表現した、山椒・柚子・薔薇・香木による作品

- **ヒカルダイチ（Hikaru Daichi）・ホシツキヨ（Hoshi Tsukiyo）**（2022年）：樹木・大地・光をテーマにした透明感のあるウッディ・フレグランス

- **カミクラ（Kamikura）**（2024年）：スウェーデンのGents AB創立20周年を記念して創られた国際コラボ作品

- **クモノコロモ（Kumo no Koromo）**（2024年）：北海道産トドマツ、ベルガモット、ネロリ、パチュリ、ベチバーによる構成。パルファンとオードパルファンの2タイプ

- **ズコウ（塗香）**（2025年）：空海が生薬として用いたとされる鬱金（うこん）・丁子（ちょうじ）・龍脳（りゅうのう）・沈香をベースに、日本古来の塗香を現代の技術で香水として昇華させた作品

### 全体の構造と特徴

ディセルの香水は全体として、トップに柑橘系（柚子やライムなど）を置き、スパイシー・バルサミック・フローラル・フルーティへと展開し、アーシーなウッディのベースで締めくくるという流れを持つ作品が多い。多くの香水にディセルの自家農場で育てたハマナス（北海道のバラ、学名：*Rosa rugosa*）が使われており、これがブランド全体を貫くシグネチャーともなっている。

## ちなみに…

- ディセルは、日本の皇室や、日本最古の神社のひとつと取引があるという 。

- 2024年発表の「神座（Kamikura）」は、スウェーデンの床屋兼香水専門店「Gents AB」の創立20周年を記念して、構想から1年以上をかけて創られた香水であり、ディセルの国際的なコラボレーションの一例となっている。

参考文献

1. The Japanese Company Applying Elements of the Slow Food Movement to Perfume – https://www.slowdown.media/article/the-japanese-company-applying-elements-of-the-slow-food-movement-to-perfume
2. Di Ser Exemplifies Japanese Tradition in Perfume – https://hypebeast.com/2020/9/di-ser-japan-fragrance-natural-perfume
3. About DI SER / Fragrance mapping — Parfum (Di Ser) – Onoda – https://www.onoda.ch/di-ser-parfum/fragrance-mapping
4. DI SER 公式サイト（日本語）– http://www.diser-parfum.com/jp/index.html
5. DI SER Parfum, Sapporo — News – Onoda – https://www.onoda.ch/news/diser-parfum
6. 有限会社エッセンチア（Essentia Co., Ltd.）公式サイト – https://www.essentia-allone.com
7. DI SER Kyara: A Justified Cult Hit – Kafkaesque Blog – https://kafkaesqueblog.com/2022/08/07/di-ser-kyara-a-justified-cult-hit/
8. The Art and Olfaction Awards – Finalists: Artisan Category (2020) – https://artandolfaction.com/awards/2020artisanfinalists/
9. The 2020 Art and Olfaction Awards Finalists – https://www.cafleurebon.com/the-2020-art-and-olfaction-awards-finalists/
10. The Art and Olfaction Awards (Wikipedia) – https://en.wikipedia.org/wiki/The_Art_and_Olfaction_Awards
11. DI SER 公式サイト（英語版）– https://www.diser-parfum.com/en/index.html
12. 「目に見える世界」と「見えざる世界」を融合し、《縄文意識》を呼び覚ます – https://bisyukan-labo.com/shino2/
13. 「エッセンチア」世界デビューin NewYork （まほろばブログ）– https://www.mahoroba-jp.net/newblog/?p=2296
