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title: "DECORTÉ（コスメデコルテ）— 小林孝三郎の理想から、香り・日本語名・容器の協働へ"
description: "コーセー創業è€ ・小林孝三郎の製造と販売の経験から、1970年のコスメデコルテ誕生へ。バイス＆バーチュの二つの香りと容器、KIMONOの日本語名や帯のデザインを通じ、調香師とデザイナーの協働をたどる。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/decorte/
date: 2026-10-12
modified: 2026-10-12
author: "Root"
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categories: ["ブランド創業者"]
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# DECORTÉ（コスメデコルテ）— 小林孝三郎の理想から、香り・日本語名・容器の協働へ

> 良い商品こそ企業の命、香りは化粧品の華小林孝三郎

帯のようなリボンを結んだガラス瓶と、キヒン、ユイ、ウララ、リンという日本語の名前。DECORTÉ（コスメデコルテ）の香水には、香りを通じて人の佇まいや所作まで描こうとする発想がある。

その背景をたどると、化粧品の製造と販売の両方を経験したコーセー創業者、小林孝三郎の歩みに行き着く。1970年に生まれたブランドが受け継いだ高級品の理想は、のちに調香師やデザイナーとの協働を通じ、香りと容器を一緒に考えるものづくりへと展開していった。

## 基本情報

- ブランド名：DECORTÉ（コスメデコルテ）
- 誕生：1970年12月、日本
- 創設・展開企業：コーセー
- ブランド創設の基礎を築いた人物：小林孝三郎（コーセー創業者）
- 名前の由来：フランス語の cosmétique（化粧）と décoration（勲章）を組み合わせた名称
- 公式サイト：[DECORTÉ](https://www.decorte.com/)

## 創設者とブランドの成り立ち

### 香水の調香から、全国の販売店を訪ねる仕事へ

小林孝三郎は1897年、茨城県に生まれた。学校を卒業すると単身で東京へ向かい、1912年に化粧品メーカーの高橋東洋堂へ入社した。最初は製造部門に勤め、化粧品の開発や香水の調香も経験する。香りづくりに長けた工場長のもとで、製品をつくる仕事を学んだのである。

1921年、同社が自社ブランドを発売する際、小林は販売部門へ移った。製造現場で蓄えた商品知識を営業に生かし、1939年には販売部門の最高責任者となる。月のうち約20日を全国の化粧品店への出張に費やす生活が、5年以上続いた。香りをつくる側から、製品を届ける側へ。その両方を知る経験が、彼の化粧品づくりの基礎にあった。

戦争で高橋東洋堂の建物などが焼失し、会社は一時解散した。小林は戦後も失われない化粧品への需要を見て、1946年3月2日に小林合名会社を創業する。のちのコーセーである。最初に発売した8品のうち3品は、バイオレット、ヘリオトロープ、ムゲットという香水だった。これらはコーセー創業時の製品であり、まだコスメデコルテは誕生していない。

### 1970年、「真実の高級品」の理想をブランドに

小林が長年思い描いた高級品の理想を形にしたのが、1970年12月に誕生したコスメデコルテだった。化粧と勲章を組み合わせた名前には、美を身につけることへの誇りが込められている。

小林の目指した「真実の高級品をつくる」という考えは、現在のブランドにも受け継がれている。香り、肌に触れたときの感触、デザインや接客までを含め、製品との出会いを考える姿勢である。発売初年のプレスドパウダーには20金のコンパクト容器が使われた。中身に加え、手に持つ道具の造形や素材も、ブランドを伝える要素だった。

> コスメデコルテは、人々に希望を与え、夢を抱かせる化粧品をつくるという理念のもと、私の祖父によって生まれました。小林一俊（ブランド50周年時のコーセー社長）

こう語ったのは、孝三郎の孫である小林一俊である。ブランドの50周年を迎えた2020年にも、製品がもたらす気持ちや体験は、創設時の理念を語る大切な部分であった。

### 2011年、ポルジュとワンダースが香りと容器を協働

2010年、コスメデコルテはオランダのデザイナー、マルセル・ワンダース（Marcel Wanders）をAQ MWのアートディレクターに起用した。翌2011年3月16日には、「バイス＆バーチュ オード パルファン No.1」を発売する。香りを担当したのは[オリヴィエ・ポルジュ（Olivier Polge）](https://lechercheurdeparfum.com/olivier-polge/)、全体のクリエーションを担ったのはワンダースである。

題材は、背徳を意味するViceと、美徳を意味するVirtue。透明感や聡明さと、官能や刺激という相反するイメージを、一つの作品に収めようとした。容器にもその対比が現れ、透明な四角い瓶とピーチ色のしずく型の瓶が組み合わされた。

この2011年のオードパルファンは、一度押すと二つの噴出口からそれぞれの中身が同時に噴霧され、混ざり合う機構を持っていた。二面性を名前や説明だけで示すのではなく、使う瞬間の動作にも組み込んだのである。

45周年にあたる2015年には、別の造形が登場した。ワンダースはクリスタルカットを施した瓶にガラスの真珠を収め、首元をオランダの襟飾りになぞらえた。初代の二つの容器による対比から、カットや首元の装飾で魅力を伝える造形へ。香りの世界を、使う機構と装飾の双方から表現してきた歩みが見える。

### 50周年のKIMONOで、日本語の名を選ぶ

2020年の50周年には、気品を新しい角度から世界へ伝えるため、着物を題材にしたKIMONOが生まれた。企画を担ったプロダクトマネージャーの藤永あすかは、着物を纏ったときの凛とした佇まいや優雅な所作を、香りに映そうとした。12月1日に登場したのは、キヒン、ユイ、ウララ、リンの4作のオードトワレである。

> 調香師の提案もあり、ブランドとして初めて日本語を商品名に採用しました。藤永あすか

日本語の名前は、海外の調香師とのやり取りからも生まれた選択だった。企画側が用意した文化の題材を香りに置き換えるだけでなく、言葉の選び方にも協働が及んだのである。気品、結、麗、凛という名が、それぞれの香りの性格を伝える役割を持つ。

新しい香りは英国でも紹介された。2020年11月のBritish Vogueのブランドとの提携記事は、着物を纏うときの異なる気持ちと、落ち着いた色合いのガラス瓶に注目している。日本の衣装を外見のモチーフにするだけでなく、纏う人の佇まいを伝える発想が、海外への紹介でも中心に置かれた。

## ブランドのこだわり

### 四人の調香師が描いた、日本の花と果実

KIMONOの初期4作は、香料会社IFFの四人の調香師との協働によってつくられた。デルフィーヌ・ルボー（Delphine Lebeau）とNelly Hachem-Ruizがキヒンを共同で担当し、カロリーヌ・デュムール（Caroline Dumur）がユイ、ルボーがウララ、ジュリアン・ラスキネ（Julien Rasquinet）がリンを手がけている。

共通の発想は、日本らしい花や果実を思わせる香りの組み合わせ、すなわち「ジャパンアコード」を核にすることだった。アコードとは、複数の香料を組み合わせてつくる香りのまとまりである。四つの作品には天然のサブリムローズエッセンスも共通して配合され、異なる表情の下に花の奥行きを添えている。

藤永がメインの香りと語ったキヒンでは、菖蒲の上品さを、パウダリーな花の表現とジャスミン、パチュリやサンダルウッドの重なりで描いた。一方、ユイは酢橘を思わせる爽やかさから、柔らかなバニラの余韻へと展開する。気品と親しみやすい幸福感を、同じ花のシリーズの中で異なる構成にしたのである。

### 帯のリボンと、香りごとの色

KIMONOのボトルデザインもワンダースが担当した。ガラス瓶の中央に結んだリボンは、着物の帯に対応する。香りごとのピンク、ゴールド、グレー、サンドの色合いは、外箱の筆のタッチを思わせる表現にも展開された。

香水瓶を小さな着物のように扱い、名前と色と香りを結びつけた設計である。バイス＆バーチュでは容器の対比が二面性を語り、KIMONOでは帯の形と色が香りの違いを語る。作品ごとに方法を変えながら、造形にもコンセプトを担わせている。

### 水性香水では、水の情景と白い帯へ

現在のKIMONOには、アルコールを使わない水性香水「ヒカリ」と「マイ」もある。初期4作とは異なり、両作の調香を担当したのはSHOJI KUMASAKAである。

題材になったのは、日本の暮らしや文化に現れる水の清らかさだった。打ち水、ししおどし、朝露や雨音など、水とともに季節を感じる情景から発想を広げている。ヒカリは紫陽花のしずくが水面にこぼれる輝きをグリーンフローラルで描き、マイでは甘いバニラに和茶の透明感を重ねた。水をベースにした、柔らかな香り立ちを意図した二つの作品である。

ワンダースによる容器では、舞妓の「だらり帯」を着想に、白いリボンが結ばれた。シリーズに共通する着物の発想を残しながら、水の清らかさに合わせて帯の表現も変えたのである。香り、名前、容器を行き来するこのつくり方に、コスメデコルテの気品の捉え方が表れている。

## 参考文献

- [創業から続く、香りへのこだわり：村瀬正剛への取材（2025年） — https://koseholdings.co.jp/ja/kose/info/story/9708/](https://koseholdings.co.jp/ja/kose/info/story/9708/)
- [『コスメデコルテ』誕生50周年：創設年月・名称とブランドの歩み（2020年） — https://koseholdings.co.jp/ja/media/2020/10/2020103001.pdf](https://koseholdings.co.jp/ja/media/2020/10/2020103001.pdf)
- [３月２日コーセー創業の日：小林孝三郎の歩み（2025年） — https://koseholdings.co.jp/ja/kose/info/story/9190/](https://koseholdings.co.jp/ja/kose/info/story/9190/)
- [Our story — BRAND STATEMENT — https://www.decorte.com/site/s/ourstory_brandstatement.aspx](https://www.decorte.com/site/s/ourstory_brandstatement.aspx)
- [Beauty Lab — 50th Anniversary：小林一俊の言葉 — https://decortecosmetics.com/pages/beauty-lab-50th-anniversary](https://decortecosmetics.com/pages/beauty-lab-50th-anniversary)
- [コスメデコルテ バイス＆バーチュ発売発表（2011年2月15日） — https://www.kose.co.jp/jp/ja/ir/common_ir/pdf/news/20110215.pdf](https://www.kose.co.jp/jp/ja/ir/common_ir/pdf/news/20110215.pdf)
- [Vice & Virtue — Marcel Wanders：2015年のデザインを含む制作実績 — https://www.marcelwanders.com/work/vice-virtue](https://www.marcelwanders.com/work/vice-virtue)
- [コンセプトは着物…新フレグランスは「内面からの美を引き出す香り」：藤永あすかへの取材（anan） — https://ananweb.jp/categories/beauty/16612](https://ananweb.jp/categories/beauty/16612)
- [DECORTÉ KIMONO Fragrance：発売時の英語パンフレット（2020年） — https://pso.qrtranslator.com/kose/decorte_fragrancepamphlet_en.pdf](https://pso.qrtranslator.com/kose/decorte_fragrancepamphlet_en.pdf)
- [Decorté’s Amazing New Fragrances Come With Brie Larson’s Seal Of Approval（British Vogue、2020年11月23日、ブランドとの提携記事） — https://www.vogue.co.uk/beauty/bc/decorate-fragrance-brie-larson](https://www.vogue.co.uk/beauty/bc/decorate-fragrance-brie-larson)
- [DECORTÉ Fragrance Collection：英国公式の香りと容器の説明 — https://www.decortecosmetics.co.uk/pages/fragrance](https://www.decortecosmetics.co.uk/pages/fragrance)
- [キモノ ヒカリ ウォーターコロン：水性香水の香り・調香師・デザイン — https://www.decorte.com/site/g/gJQIQ/](https://www.decorte.com/site/g/gJQIQ/)
