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title: "デオドラントを使うと、体臭の「似ている」は分かりにくくなる？"
description: "30組のカップルの体臭を第三è€ が評価。製品なしと普段のデオドラント使用時を比べ、類似性、交際開始時の避妊法、関係満足度との関連を探索した研究です。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/couple-odor-similarity-fragrance/
date: 2026-10-13
modified: 2026-10-13
author: "Root"
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categories: ["香りの科学"]
tags: ["感じ方・記憶・気分"]
type: post
lang: ja
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# デオドラントを使うと、体臭の「似ている」は分かりにくくなる？

長く付き合う二人は、体のにおいまで似ているのでしょうか。30組のカップルから集めた試料を第三者が嗅いだ研究では、デオドラントを使わない日の体臭は、実際のカップルのほうが組み替えた男女のペアより似ていると評価されました。普段の製品を使った試料では、この差は見つかりませんでした。

ただし、これは413人の評価者を単位にした解析の結果です。カップルごとの平均を使う解析では、全体の差は統計的に明確ではありませんでした。2019年のこの研究は、においの類似性とパートナー選択、香り製品、ホルモン避妊法、関係への満足度を合わせて探索したものです。

## 実際の30組と、組み替えたペアを比較

体臭を提供したのは、英国で募集した欧州系の異性愛カップル30組、計60人でした。交際期間は6か月以上で、年齢は20〜51歳。女性は閉経前でした。交際を始めたときに女性がホルモン避妊法を使っていた15組と、使っていなかった15組を意図的に集めています。使用していた方法には経口避妊薬、インプラント、注射が含まれていました。

採取は連続する2日間で、最初は香り製品を使わず、次は本人が普段使うデオドラントまたは制汗剤を使用しました。それぞれ脇に綿のパッドを24時間付け、回収後は凍結保存しています。採取前後の強いにおいの食品や飲酒、運動などを制限し、無香料石けんを使い、採取中はベッドを共有しないよう依頼しました。

評価者は437人が参加し、課題を完了した413人を解析しました。一人が嗅いだのは6対の試料で、二種類の実カップル群と、別々のカップルの男女を組み合わせた「擬似ペア」について、それぞれ製品なし・ありを評価しました。提示順は無作為で、評価者には試料の性別やカップル由来であることを知らせていません。尋ねたのは、二つのにおいがどれほど似ているかという9段階評定です。

## 製品なしでは似た評定が高く、使用時には群差が消えた

研究者らは当初、実際のカップルは擬似ペアより体臭が似ていないのではないか、と予測していました。ところが、評価者単位の解析は反対の方向でした。

製品を使わない試料では、実カップルの二群とも擬似ペアより類似性が高く、交際開始時にホルモン避妊法を使っていなかった群が最も高い評定でした。使用していた群は、その群と擬似ペアの中間でした。一方、普段のデオドラントなどを使った試料では、三群間に有意差はありませんでした。カップルの種類と製品使用の有無の組み合わせによる違いも、評価者単位では有意でした。

著者らは、香り製品が体臭の類似性の判断を変える可能性を考察しています。ただし、試料には香料だけでなく、製品によって抗菌成分や制汗成分も加わります。においを覆ったのか、発生そのものが変わったのかは、この設計では分けられません。また、採取順は全員が製品なし、次に使用ありという固定順でした。

## カップルごとに平均すると、結論は慎重になる

413人が評価していても、体臭を提供した実カップルは30組です。同じにおいを複数の人が評価した結果と、多数の異なるカップルで再現するかという問いは、区別する必要があります。

そこで原著は、実30組と擬似15組それぞれの平均評定を使う解析も行いました。平均値の並び方は似ていましたが、製品使用とカップルの種類の交互作用は有意ではなく（p＝.435）、実カップルと擬似ペアの比較も有意ではありませんでした（p＝.380）。一部の絞り込んだ比較は有意でしたが、全体として別のカップル集団にも当てはまるかは、まだ確かめる余地が大きい結果です。

年齢差や同居の有無・期間だけで説明できるかも検討されましたが、製品なしの類似性との明確な関連は見つかりませんでした。とはいえ、食生活など共有環境の影響をすべて除いたことにはなりません。付き合う前の体臭を採っていないため、似たにおいの相手を選んだのか、交際後に似てきたのかも、直接は決まりません。

## ホルモン避妊法と満足度は、探索的な関連

交際開始時のホルモン避妊法との比較も、研究の主要な問いでした。評価者単位の製品なしの個別比較では、当時使っていなかった群のほうが、使っていた群より似ていると評価されました。ただし、全体のカップル単位解析ではこの二群の差も有意ではありませんでした。

さらに製品なしの実カップルに絞り、質問紙がそろった28組で交際期間と男女の関係満足度を調整した探索的解析では、開始時に使っていなかった群の類似性が高くなりました。交際開始時の使用歴を比べた観察研究であり、避妊法を無作為に割り当てたり、開始前後を追ったりしたものではありません。採取時には使用状況が変わっていた人もいました。

満足度については、相手の満足度を統計的に調整すると、男性は体臭が似ているほど自分の満足度が高く、女性は似ているほど低いという関連が報告されました。部分相関係数は男性0.499、女性−0.462です。これは少人数での関連で、においが関係の質を変えたという因果関係や、個々のカップルの相性を判定する尺度ではありません。

## 「似ている」は、どの香調を手がかりにしていた？

研究は、単純な類似性の点数が何を捉えているのかも調べました。同じ体臭試料は、別に調香師2人と香りの評価者2人が、専門的な言葉で記述していました。そのデータから、タマネギ様、スパイシー、動物様、重いといった特徴をまとめた軸と、ミルク様・甘い特徴をまとめた軸を使って比較しています。

原著本文では、スパイシー・動物様の特徴の差が小さいペアほど、一般の評価者にも似ていると評価されたと報告しています。ミルク様・甘い特徴との関連は有意ではありませんでした。一方、専門家のスパイシー・動物様の評点差そのものには、実カップルと擬似ペアの有意差はありませんでした。

この比較を示す表には、対象が実カップルだけか擬似ペアも含むか、また有意差記号の説明に本文と一致しない記載があります。そのため、どの香調が判断の手がかりになるかという示唆として読むのが適切です。同じ試料を用いた2018年の記述語研究との比較であり、別の提供者集団での独立した再現ではありません。

## まとめ

第三者の評価では、製品を使わない実カップルの体臭は、組み替えたペアより似ていると感じられ、普段のデオドラントなどを使うとその群差は見られませんでした。一方、カップルごとにまとめた全体解析は有意ではなく、提供者数を増やして確認する必要があります。

研究はさらに、交際開始時のホルモン避妊法、関係満足度、スパイシー・動物様の香調との関連を探索しました。著者らは「似たにおいを持つ相手が選ばれる可能性」を提案していますが、遺伝子や実際の相手選びを直接測ったものではありません。生活で使う製品も含めて、体臭の類似性をどう感じるかを調べるための、初期的な研究と位置づけられます。

**研究の資金・所属：**著者Jan HavlíčekはCzech Science Foundationの助成（18-15168S）を受けています。研究当時、著者Kate WilliamsはUnilever Researchに所属していました。独立した利益相反の申告欄は確認できませんでした。

**参考文献**

Allen C, Havlíček J, Williams K, Roberts SC. Evidence for odour-mediated assortative mating in humans: The impact of hormonal contraception and artificial fragrances. *Physiology & Behavior*. 2019;210:112541. [doi:10.1016/j.physbeh.2019.05.002](https://doi.org/10.1016/j.physbeh.2019.05.002)
