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title: "Art Meets Art（アート ミーツ アート）— 名曲を纏う香水"
description: "「音楽と香水というエモーショナルな2つの要素が出会ったら、素晴らしい価値を提供できるのではないかと思いました。この2つの『Art』は、出会うべくして出会ったのです。」——タンギー・ル・ボー（Tanguy Le Baud）、アート ミーツ アート創業者。世界的名曲の著作権を正式に取得し、伝説的調香師たちとともに「名曲の香り」を実現したパリ発ブランドの物語。"
url: https://lechercheurdeparfum.com/artmeetsart/
date: 2026-06-01
modified: 2026-06-01
author: "Root"
categories: ["ブランド創業者"]
type: post
lang: ja
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# Art Meets Art（アート ミーツ アート）— 名曲を纏う香水

> 「音楽と香水というエモーショナルな2つの要素が出会ったら、素晴らしい価値を提供できるのではないかと思いました。この2つの『Art』は、出会うべくして出会ったのです。」
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> — タンギー・ル・ボー（Tanguy Le Baud）、アート ミーツ アート創業者

## 基本情報

**ブランド名：** Art Meets Art（アート ミーツ アート）、略称 A.M.A.
**設立・本格始動：** 2017年誕生、2022年タンギー・ル・ボーが引き継ぎ主導
**創設者：** タンギー・ル・ボー（Tanguy Le Baud）
**本拠地：** パリ、フランス
**公式サイト：** (https://artmeetsart.com)

## 創設者・ブランドの成り立ち

### セーヌ河畔で育ったパリジャン

タンギー・ル・ボーは、エッフェル塔とアレクサンドル3世橋を見渡すセーヌ川沿いの屋形船（ハウスボート）で育った、生粋のパリジャンである。幼い頃から食の香りに目覚め、ガストロノミー（美食学）の延長線上でワインの世界を経て、最終的に香水の世界へとたどり着いた。彼自身の言葉を借りれば「五感の中で嗅覚は時に忘れられがちですが、人間が豊かに生きるために非常に大事な要素」だという。音楽への愛情もまた幼い頃から深く、世界中のジャンルに好奇心を持って触れ続け、歌手やギタリストとしても活動した。

名門ビジネススクールのHECパリを卒業後、タンギーはロレアル（L’Oréal Luxe）に入社する。ランコムやキールズなどを手がけながら、13年以上にわたってフレグランスの世界で経験を積み、フランスの美容産業のエコシステムを内側から学んでいった。

### 「名曲が香水になったら」——突拍子もない発想の誕生

キャリアを積む中で、彼の頭に宿り続けた問いがある。「香りへの興味に加え、音楽が大好きだった。両方ともエモーショナルな世界。アーティストは音楽を通して感情を表現し、伝える。それは香りも同じ」——この気づきが、アート ミーツ アートの原点となる。

ブランドは2017年にパリで生まれた。その後、タンギーがランコムでの経験を経て2022年3月に正式にCEOとして引き継ぎ、ブランドの新展開を本格的に始動させた。

> 「J’ai repris l’aventure A.M.A（Art Meets Artの冒険を引き継ぎました）。香水と音楽という2つの感情豊かな芸術分野を融合させたフランスのインディー・メゾンです。パリの美しさとそのライフスタイルを称えるために努力しています」
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> — タンギー・ル・ボー（LinkedIn、2022年12月）

### 複雑な権利交渉という壁

音楽と香水を結びつけるというコンセプトは、商業化にあたり並外れた困難を伴う。楽曲のタイトルを香水の名称として公式に使用するためには、著作権者からの許諾が不可欠だからだ。ブランド立ち上げ当初は商品が何もない状態から、ただ「いいものを作り上げるという熱意をもって話し合いを重ねた」というタンギー。その交渉の末に実現したのが、マドンナの「ライク ア ヴァージン」という楽曲との公式コラボレーションだった。

> 「名曲のタイトルを公式に使った香水は世界初です。大変なステップでしたが、達成感があります」
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> — タンギー・ル・ボー

「ライク ア ヴァージン」を皮切りに、マーヴィン・ゲイの「セクシャル ヒーリング」、映画「カサブランカの夜」の名場面を彩る「ベサメ ムーチョ」、そしてジェフ・バックリィの歌声で知られる「ライラック ワイン」——いずれも著作権を正式にクリアした上で、世界最高峰の調香師たちに創作を委ねた。

### 曲の「選曲基準」

タンギーは、自らの主観だけで曲を選ぶことはしないと述べている。彼が設ける3つのフィルターがある。

1. 文化的な地位を確立したアイコニックな楽曲であること
2. 詩的で、インスピレーションを与えるタイトルを持つこと
3. 香りを思い浮かべることができる楽曲であること

「インスピレーションの余白のある香水にしたかった。いい香水には美しいストーリーがある。さらに、いい香水には自己投影ができる」——この哲学がブランドの核心をなしている。

### エクサンスへの出展と国際展開

アート ミーツ アートは、ミラノで開催されるアートパフューマリーの国際展示会「エクサンス（Esxence）」に出展している。タンギー自身もミラノ入りし、2024年第14回エクサンスのフランス館ブースに登場した。同展は360を超える国際ブランドが集まる最大級のニッチフレグランスイベントであり、アート ミーツ アートがニッチパフューマリーの世界でどのような位置づけを目指しているかを示している。

## ブランドのこだわり

### 調香師への全幅の信頼

アート ミーツ アートの最も際立った特徴のひとつは、調香師への接し方にある。タンギーは「世界観やストーリーとともに曲を調香師に提供したら、あとはプロに委ね、できるだけ自由に香りを作ってもらう」という姿勢を貫く。音楽も香りも形のないもの。曲が持つ豊かな世界観と調香師の創造力が相まって、美しい香水が生まれると信じているからだ。

調香師たちがこのコンセプトに惹かれた理由について、タンギーはこう語っている。「革新的なコンセプトに共感し、『やったことがない仕事だから面白い』と、ピュアな気持ちでやってみたいと思ってくれたから」。

### 「モジョ（Mojo）」という概念

「What is your mojo?」——このキャッチフレーズは、ブランドの哲学を一言で体現している。「モジョ」とは、自分を高めてくれる魔法のような力のこと。気分に合わせて聴く音楽を選ぶように、香水もプレイリストのような感覚で選んでほしいというメッセージが込められている。各香水に「luminous & attractive（ライク ア ヴァージン）」「warm & sensual（セクシャル ヒーリング）」など固有のモジョが設定されているのは、この哲学の表れだ。

### サステナビリティへの取り組み

次世代のニッチフレグランスブランドとして、アート ミーツ アートはサステナビリティを重要な柱に据えている。香水そのものの90%が天然由来成分で構成され、フランス産原料を優先的に使用することで輸送時の環境負荷を軽減している。パッケージやボトルからはプラスチックを極力排除し、2024年にヴァニティ グループと共同で展開したホテルコレクションにも、海洋廃プラスチックを原料とした「オーシャンバウンド材料」が採用されている。全製品はヴィーガン・PETA認証取得済みだ。

## 香水ラインナップ

現在、アート ミーツ アートの香水ラインは、正式にライセンスを取得した世界的名曲を題材にした計5作品で構成されている。全製品はフランス製、ユニセックス展開。

### ライク ア ヴァージン（Like a Virgin）— 調香師：アルベルト・モリヤス

マドンナが1984年にリリースした大ヒット曲を題材にした、ブランドの代名詞的作品。担当調香師のアルベルト・モリヤスは、1950年スペイン・セビリャ生まれで、CKワン（Calvin Klein）やジョルジオ アルマーニ アクア ディ ジオ、マルク ジェイコブス デイジーなど数千点を手がけてきた香水界の巨匠だ。

> 「私は長年マドンナの作品と、彼女が常に自分を再発明する姿に魅了されてきました。『ライク ア ヴァージン』では、あの時期の彼女の本質と、曲と時代を取り巻くエネルギーを捉えようとしました」
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> — アルベルト・モリヤス

ノート構成は、トップにアクアティックノート、ハートにフリージア・ピオニー・ローズ、ベースにムスクとアンバーという清潔感あふれるアクアティック フローラル。モジョは「luminous & attractive」。

### ライク ア ヴァージン アンプラグド（Like a Virgin Unplugged）— 調香師：ファブリス・ペルグラン

2024年にリリースされた「ライク ア ヴァージン」の新たな解釈版。dsm-ファーミネック所属のファブリス・ペルグランが、マドンナの別の側面——心を奪い、また傷つける魔力——を切り口に創作した。ベルガモット、モロッコオレンジブロッサム、ミルクアコード、バニラを基調としたグルマン系の作品で、モジョは「gourmand & addictive」。

### ベサメ ムーチョ（Bésame Mucho）— 調香師：クリストフ・レイノー

1941年にメキシコのピアニスト、コンスエロ・ベラスケスが19歳で作曲した永遠の愛の讃歌。スペイン語で「もっとたくさん、キスして」を意味するこのボレロは、20世紀に最も多くカバーされたスペイン語の楽曲とも言われ、ザ・ビートルズ、ナット・キング・コール、セザリア・エヴォラなど枚挙にいとまがない。担当調香師のクリストフ・レイノーは、ゲラン、ティエリー・ミュグレー、ジャン=ポール・ゴルチエなどのフレグランスを手がけてきた実力者。映画「カサブランカの夜」（1966年）でサラ・モンティエルが演じた挑発的な場面からインスピレーションを得て創作された。

> 「私のフレグランスへのアプローチは、まとった人が誰かを抱きしめてキスしたくなるような香りにすること」
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> — クリストフ・レイノー

ノートはブラッドマンダリン・インセンス・ピンクペッパーのトップから、アイリス・アンブレット・ブラックカラントのハート、そしてブラックレザー・シダーウッドアトラス・ホワイトサンダルウッドのベースへと展開する。モジョは「daring & elegant」。

### セクシャル ヒーリング（Sexual Healing）— 調香師：クリストフ・レイノー

1982年にマーヴィン・ゲイがリリースした、R&B史上最も官能的なナンバーのひとつ。前作「ベサメ ムーチョ」と同じくクリストフ・レイノーが担当した。ハニーとジンジャーのトップ、タバコアブソリュのハート、バニラとアンブロックスのベースという、温かく艶やかな構成。モジョは「warm & sensual」。

### ライラック ワイン（Lilac Wine）— 調香師：フランク・フォークル

作曲家ジェームズ・シェルトンが1950年に書き、ジェフ・バックリィがカバーして世界中に広めた一曲。ル・ラボのサンタル33を生み出した調香師として知られるフランク・フォークルが、ジェフ・バックリィの解釈に寄り添いながら創作した。

> 「フレグランスと音楽には多くの共通点があります。私たちはフレグランスのノート、フレグランスのアコードについて語ります。フレグランスの中にテーマやメロディーについて語ることもできます」
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> — フランク・フォークル

ノートはラベンダー・ヴァイオレット・プラムのトップ、コニャックアコード・クラリーセージ・フリージアのハート、シダーウッド・ムスク・モスのベース。ジャズの優雅さと心地よい陶酔感を表現したアロマティック系の香り。モジョは「distinguished & mysterious」。

## 日本市場への参入と広がり

日本への初上陸は2023年11月24日。東京・麻布台ヒルズにオープンした「NOSE SHOP 麻布台」のスタート日に合わせて上陸を果たした。「フランスと同じように、日本の消費者は美しいものに対し非常にセンシティブで、ブランドの哲学への理解がある」とタンギーは語り、日本市場への期待を明確に示している。現在はNOSE SHOPのオンラインストアでも展開されている。

2024年2月には、世界規模でホテルアメニティを手がけるヴァニティ グループ（VANITY GROUP）との提携によりホテルコレクションを発表。「ベサメ ムーチョ」をテーマにした第一弾は380ml〜30mlのシャワーソープ等に展開された。パリのプレミアム香水セレクトショップ「ジョヴォワ（Jovoy）」でも取り扱いがあり、ニッチフレグランスのコミュニティの中でも着実に存在感を高めている。

## ちなみに…

- アート ミーツ アートの「ライク ア ヴァージン」アンプラグドのリリースを記念し、2024年の「フランスの音楽の日（フェット・ド・ラ・ミュジーク）」——毎年6月21日——に合わせて、ジョヴォワ・パリの店主フランソワ・エナンとタンギーの対談が公開された。香水と音楽という2つの芸術を語るのに、これ以上ふさわしい日取りはないだろう。

- ヴァニティ グループとのコラボレーション発表はバレンタインデー（2024年2月14日）に合わせて行われた。「ベサメ ムーチョ（もっとたくさん、キスして）」をテーマにした香水をバレンタインデーにホテルコレクションとして披露するという演出は、ブランドのポップでウィットに富んだ世界観をよく示している。

参考文献

1. マリ・クレール ジャパン「あの名曲が香水に——話題のニッチフレグランス『Art Meets Art』を生んだタンギーさんが語る」– https://marieclairejapon.com/beauty/170412/
2. Tanguy Le Baud LinkedIn プロフィール – https://www.linkedin.com/in/tanguylebaud
3. The Hotel Magazine「BESAME MUCHO! FALL IN LOVE WITH THE SCENT OF MUSIC AS ART MEETS ART LAUNCHES HOTEL COLLECTION」– https://thehotelmagazine.co.uk/besame-mucho-fall-in-love-with-the-scent-of-music-as-art-meets-art-launches-hotel-collection/
4. NOSE SHOP ブログ「世界的に有名な音楽とコラボレーションした香水『Art Meets Art』が日本初上陸！」– https://noseshop.jp/blogs/blog/231124-ama-debut
5. PRTimes「世界的に有名な音楽とコラボレーションした香水『Art Meets Art』が11/24（金）日本初上陸！」– https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000024774.html
6. Art Meets Art 公式サイト「LIKE A VIRGIN – EDP 50ML」– https://artmeetsart.com/products/like-a-virgin
7. Art Meets Art 公式サイト「LILAC WINE – EDP 50ML」– https://artmeetsart.com/products/lilac-wine
8. Art Meets Art 公式サイト「BESAME MUCHO – EDP 50ML」– https://artmeetsart.com/products/besame-mucho
9. ÇaFleureBon「Art Meets Art Like a Virgin Review (Alberto Morillas)」– https://cafleurebon.com/art-meets-art-like-a-virgin-review-alberto-morillas-plus-sprayed-for-the-very-first-time-giveaway/
10. ÇaFleureBon「Art Meets Art Besame Mucho Review (Christophe Raynaud)」– https://cafleurebon.com/art-meets-art-besame-mucho-christophe-raynaud-plus-sexy-leather-giveaway/
11. ÇaFleureBon「Art Meets Art Like a Virgin Unplugged Review (Fabrice Pellegrin)」– https://cafleurebon.com/art-meets-art-like-a-virgin-unplugged-review-fabrice-pellegrin-2024-plus-lucky-star-giveaway/
12. Tanguy Le Baud LinkedIn 投稿（2022年12月）– https://www.linkedin.com/posts/tanguylebaud_ama-activity-7005905807670190081-i4lE
13. Jovoy Paris 公式サイト「Art Meets Art」ページ – https://www.jovoyparis.com/en/marques/572-art-meets-art
14. be-ecocentric.com「Sexual Healing – Art Meets Art」– https://www.be-ecocentric.com/s/6141_370332_sexual-healing
15. Yahoo! Lifestyle Australia「Daily Life and Hobbies Infiltrate the World of Artistic Perfumery」– https://au.lifestyle.yahoo.com/daily-life-hobbies-infiltrate-world-210834720.html
16. Jovoy Paris on LinkedIn / YouTube「ON AIR – Tanguy Le Baud – Art Meets Art」– https://www.youtube.com/watch?v=NJJq4SQ0eCk
17. nicovideo「世界的名曲を香りへ昇華するニッチフレグランスブランド『Art Meets Art』が『フランス アール・ド・ヴィーヴル展 2025』へ出展」– https://news.nicovideo.jp/watch/nw17818852
